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第二回:トランペット奏者 舩橋郁美さん インタビュー

舩橋郁美さんクラシック音楽のCD、DVD、書籍のおすすめ情報&ショッピングサイト Look4Wieck.comとコンサート情報や愛好家オーケストラのコミュニケーション・ツールを提供するコンサートスクウェアとの共同企画 コンサートに行こう!インタビュー の第二回。

演奏家の方々へのインタビューを通じて、演奏家のご紹介はもちろんのこと、音楽の楽しみ方、楽器の意外な話などさまざま伺って参ります。

今回ご登場いただいたのは、初々しいトランペット奏者 舩橋郁美(ふなばし いくみ)さん。

舩橋さんは、9才からトランペットを始め、埼玉県立大宮光陵高等学校音楽科を経て、東京音楽大学ではトランペットを専攻してご卒業。トランペット奏者として、ソロ、室内楽アンサンブル、室内オーケストラなどの演奏活動をされてます。また、ぷちなっちという音楽ユニットの活動ではアコーディオンを演奏されているとのこと。

目次:

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◎ 舩橋郁美さんとトランペットの出合い

-舩橋さんとトランペットの出合いはどういったものでしたか? 9歳からはじめられたということですが。

舩橋さん:最初の出合いは小学校のクラブ活動です。金管バンドのクラブがありまして、最初は打楽器をやりたいと漠然と考えておりましたが、もう人数的にトランペットに・・・(笑)

 

インタビュー中の舩橋郁美さん-最初はもう派手に叩きたい衝動が・・・(笑)

舩橋さん:いえ、そういったことでは! それまでは小さな頃からピアノをやっておりましたが、いざトランペットを始めて見ると、自分で音が作れるのが楽しいなぁと。ピアノとのそんな違いに惹かれました。その流れで中学校は吹奏楽部に入り、高校・大学で、専門的にとすすめて参りました。

 

-とすると、もうトランペット一直線という・・・

舩橋さん:自分の中では一つの出来事がありまして、中学校の頃に、一度トランペットから、トランペットだけでもなくて音楽から遠ざかった時期があります。何だかもう嫌になってしまって…。そうですね…思い出しますと、演奏に優劣をつけるのが嫌だったのかも知れません。お客様も演奏者も楽しめるのなら、いいじゃないかって、そんなことを考えました。でも、トランペットを置いて、しばらく経ったら、衝動的にトランペットが恋しくなって。「私にはトランペットがなくちゃいけないんだ…」と感じました。その時までは、ごくふつうにクラブ活動として吹いていただけでしたが、本格的にやらなくてはと。変わったのはそこからです。

 

-一念奮起・・・それで大宮光陵高等学校にご入学されて。

舩橋さん:はい。そう思い立ってから、本格的にクラブ活動外での練習もはじめて、高校からは音楽を専門的に学ぼうと、埼玉県さいたま市の大宮光陵高等学校に入りました。県立のふつうの高校なのですが、この高校には音楽科があって専門的に学べます。

 

-先日、歌手のPopアーティストのYuiさんがいらっしゃった大宮光陵高校ですね(注:2008年冬頃にスクールライヴがあり映像がネットほかに流れました)

舩橋さん:そうです。あの映像を見て、卒業もそれほど前のことではありませんが、ちょっと懐かしい思いが致しました。美術科や書道科もあって、ユニークな学校です。

 

◎ 舩橋さんのトランペットの活動は・・・

-現在、卒業されてプロとして活動はじめられたところですが、どういったご活動を?

舩橋さん:ソロ活動を中心に、室内楽アンサンブル、室内オーケストラなどにも参加しております。「クラシック」という枠にとらわれずに、なるべくさまざまな方にトランペットを楽しんで頂きたいなと思って活動中です。場所も首都圏を中心にさまざまです。

 

インタビュー中の舩橋郁美さん-そうすると演奏する舞台や取り上げる曲もさまざまでしょうか?

舩橋さん:小さなお子さん向けのコンサートもあれば、お年寄りの方々のときも。お客様に特別な傾向がないコンサートももちろんありまして、ときどきで曲はさまざまになります。場所も、小さなところから、大きな施設まで。当たり前のことなのですが、お客様のことを考えて柔軟に対応して居ります。ホールで吹くならやっぱり、トランペットらしいファンファーレ風な曲があると様になりますし、例えばカフェだったらその場所の雰囲気に合わせて、Jazz風にしてみたり。
クラシックのトランペット曲だけから選ぶとなるとなかなか難しいので、リートの曲を編曲したものや、カンツォーネやシャンソン、歌謡曲から選んだりと、ほんとにさまざまです。

 

-トランペット用に編曲されたものは元からあるのですか?

舩橋さん:それが、そんなにはありません。歌のメロディを自分で編曲したり、フルート用の編曲は多いので、それをトランペット用に直したり、同じ曲でも会場やお客様のことを考えて、ちょっと違いをつけてみたりと下準備はいろいろとあります。
トランペットの一般的なイメージは、背筋をはって高らかに・・・ファンファーレ的というのでしょうか。メロディアスで柔らかな表現も優れていることを知っていただければと考えることが多いです。卒業して演奏生活に入ると、トランペットのそういった部分は決して広く世間に知られてはいないのだなと感じるようになりました。

 

-やっぱり、トランペットのような楽器だと女性は大変なのでは・・・そんな質問をうけることは多くないですか?近年では女性のトランペットの有名な奏者も多くいらっしゃって、ちょっと考えればそんなことはないと判るものではありますが。

舩橋さん:はい、そのようなイメージをお持ちの方は多いようです。私も男性になって吹いたことがないので、もうなんともいいようがないのですが、結局、肺活量が全てでもなくて、いかに効率的に息や体を使うか。むしろ、性別より性格のほうが、演奏に出るのではないでしょうか(笑)
女性に特殊なことと言えば、私もまだこの年なので想像したり、ひとからお話を伺って考えるだけですが、例えば出産などを通じて、男性よりも体の変化や気持ちの変化が大きくあることと思います。演奏者としてみると、そういった変化がどういう風に音楽に影響するのかな・・・と、愉しみな部分もあります。

 

-ご予定が?

舩橋さん:未定です!!(笑)

 

◎ 舩橋さんのアコーディオンの活動は・・・

ぷちなっちでの舩橋郁美さん-ところで舩橋さんはアコーディオンも演奏されていると伺って居りますが

舩橋さん:アコーディオンは独学で、活動もトランペットよりは少ないのですが、自分の愉しみも兼ねて大学の頃から初めました。トランペットとは違う広さの会場、違う曲を演奏することで、いろいろ得るものがあるのかなと。

 

-やっぱり、単音楽器か複音楽器かが大きな違いでしょうか?

舩橋さん:そこはやっぱり大きな違いですね。トランペット独奏の最小の編成で言えば、通常、ピアノ伴奏を伴ってのアンサンブルになりますが、それもアコーディオンですとやろうと思えば、単独だけでも音楽が成り立ってしまう。以前、ピアノをやっていたので判っていたことですが、あらためてそこは違うと思いました。

 

-アコーディオンというと、私など小学校以来触っておらず、、、簡単にどんな楽器かご説明いただけますか?

舩橋さん:すごく基本的なところでは、右手が鍵盤ないしはボタンでメロディを担当して、左手がベースと和音のコードです。みなさまご存知の通り、間の蛇腹で空気を送って、中のリードを鳴らします。独りでベースと和音を弾ければ、アンサンブルでも主旋律を担当するのにも、伴奏を受け持つにも適した楽器です。アンサンブルで全くの伴奏を受け持ったりすることは、トランペットでは普通はないことで、いろいろ違う経験になって楽しいものです。

 

-違う楽器を演奏することで得られること、気づくことはやっぱりあるのでしょうか?

舩橋さん:アコーディオンになると自分の演奏を客観的に聴きやすいんだな・・・と。やはり、トランペットは自分の体を使って音を作り出しますので、ある意味私の一部です。その点、アコーディオンは体の中の機能が外に出ておりますので、トランペットを演奏していた自分からすると客観的なアプローチが出来て、いろいろ自分の音楽に気づくことにも幅が出ております。

 

ぷちなっちの演奏の様子-どうしてアコーディオンを選ばれたのでしょうか?

舩橋さん:これもまた、出合いは偶然といったらよいのでしょうか、仕事でヨーデル歌手の方のバックで演奏したことがあって、その時に、アコーディオンを弾いている方がいらっしゃって、「これは楽しそう!」と・・・。それは楽しそうに弾いていらして、 その時は私も「アルプスの少女ハイジ」のような格好をしていたのですが、「やってみたい」(笑)。

 

-アコーディオンの演奏活動はどういった?

舩橋さん:トランペットと比べれば今のところ演奏機会は少ないのですが、仲間とユニットを組んでかなり自由にやっております。アコーディオン、ピアノ、ヴァイオリンの女性三人組のアンサンブルで、『ぷちなっち』がユニット名です。ぷちなっちはライブハウスやレストランなどで、身近に楽しんで頂ける演奏活動を展開しています。(本インタビュー記事の末尾にぷちなっちのOfficial Homepageへのリンクがございますので、ぜひご覧下さい)。

 

◎ 舩橋さんが選ぶ、トランペットとアコーディオンのおすすめCD!

-では、恒例のコーナーなのですが、トランペットやアコーディオンに関しまして、おすすめのCDなどご紹介いただけますか?。

輸入盤CD ハーデンベルガー(トランペット) テレマン:トランペット協奏曲ほかのAmazonの商品頁を開く舩橋さん:はい、普段聴かれない方にすんなり入っていただけて、楽器のことが好きになるものを選んでみました。まずはスウェーデンのトランペット奏者の方ですが、ホーカン・ハーデンベルガー Håkan Hardenberger さんの録音(輸入盤CD ハーデンベルガー(トランペット) テレマン:トランペット協奏曲ほか)。このCDですと、どの曲も好きですが、特にテレマンの協奏曲がおすすめです。

 

-早速、Look4Wieck.comのAmazon検索機能で調べてみますと・・・ありました。国内盤はいま手に入り難いようですね、、、輸入盤なら入手も簡単そうです。
輸入盤には四枚組の名演集もありますね。これは内容も価格もなかなかでは!?(輸入盤CD ハーデンベルガー(トランペット) アート・オブ・トランペット 4枚組)

輸入盤CD ハーデンベルガー(トランペット) アート・オブ・トランペット(4枚組)のAmazonの商品頁を開く舩橋さん:この四枚組ですと、、、テレマンの協奏曲はないですが、バロック、古典派から現代曲まで揃ってますね。これだけ聴くと、トランペットの多様性もいろいろお分かりいただけるのでは?コンサートでもなかなか機会がない曲も多いですね。。。

-ハーデンベルガーさんでお気に入りのところは、どういったところでしょう?

舩橋さん:自然に、やわらかにきれいに歌うところです。優しさが伝わってきます。
>>ハーデンベルガーのCDをもっと探す


-では次にまいりますと?

輸入盤CD アリソン・バルサム(トランペット) カプリース CapriceのAmazonの商品頁を開く舩橋さん:次は女性のトランペット奏者から アリソン・バルサム Alison Balsom。こちらもご存知の方は多いと思いますが、個性的で、「自分の主張はこれです!こう吹きます!」という絶対の姿勢といいますか、かっこよさですね。

-イギリスの方ですよね。

舩橋さん:カプリースというタイトルのアルバムです(輸入盤CD アリソン・バルサム(トランペット) カプリース Caprice)。
今現在、三枚のアルバムをリリースしていて、これ以外はバッハ、ハイドン、フンメルと伝統的なトランペットのクラシック曲を収録していますが、面白さで言えばこのアルバム《カプリース》と思います。タンゴあり、民謡あり、トルコ行進曲や、モーツァルトの《魔笛》の夜の女王のアリアと多彩な内容です。
きちんときれいにも吹かれるのですが、やっぱり、ユニークな強さを感じて、彼女の姿勢・主張は、すなおにかっこいい!と思います。
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もう、一つは最後のおすすめですが、アコーディオンの録音で、アンネ・ランダさんという女性の奏者の録音です。これはちょっと異色のものですが・・・

-アンネ・ランダさん・・・Anne Landaさん、、、

MusicforAccordion.comのアンネ・ランダのモーツァルト録音集のページを開くのAmazonの商品頁を開く舩橋さん:スペインの方だそうで、私もどこだったかたまたま見つけて、モーツァルトのクラヴィーア・ソナタやオルガン曲をアコーディオンに変奏しているんです。「面白そう!」と思って聴いてみたら、ほんとに面白かったという・・・殊に彼女の楽器の音色が好みですね。

-Amazon.co.jpほか日本のサイトだと出てこないですが、、、海外の通販サイトには、これでしょうか???

舩橋さん:それです!(MusicforAccordion.comのアンネ・ランダのモーツァルト録音集のページを開く)
これがちゃんとモーツァルトのクラヴィーア、オルガンの雰囲気があって面白いです。もし皆さんも見かけることがあったら、ぜひどうぞ!

 

◎ 今後のコンサート活動について

-では、今後のご活動について!

トランペット演奏中の舩橋郁美さん舩橋さん:当面、いま現在の活動の方向で進めていく予定です。その流れの中で、お客様の需要に合う新しい試みにも挑戦したいですね。コンサートは、私のホームページにご案内しておりますので、ぜひご覧ください。

 

-コンサートについては、ぜひコンサートスクウェにもご登録をおねがい致します(強調)

舩橋さん:こちらこそお世話になります(笑)

 

-私のここを聴いてください・・・ともし一言で仰るなら?

舩橋さん:歌ですね、歌うトランペット。歌と一言でいってもさまざまありますが、トランペットもこんなにやわらかい音が出るんだ、こんなにメロディアスなんだというところをぜひ聴いて頂ければと思います。この一年でそういう思いが強くなりました。

 

-このインタビュー記事をご覧の皆様も、舩橋さんのライヴにぜひ足をお運びの上、歌うトランペットを楽しんでいただければと思います。長い時間になりましたが、舩橋さんの今後の益々のご活躍を祈念しつつ、このインタビューを終えたいと思います。本日はどうもありがとうございました!

舩橋さん:いいえ、こちらこそありがとうございました。このインタビューをお読みいただいた皆様にも、いつか会場でお目に掛かればと思います。どうぞお気軽にいらっしゃってください。

インタビュー・アレンジ:Concertsquare.jp
インタビュー参加者:舩橋郁美・Concertsquare.jp・Look4Wieck.com(2009年03月29日 於東京 神保町)
文責:Look4Wieck.com


舩橋郁美さんのサイト:

舩橋郁美さんがアコーディオンで参加している音楽ユニット ぷちなっちのサイト:


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