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アンナー・ビルスマ :: Anner Bylsma

アンナー・ビルスマ :: Anner Bylsma
生没年 生年 1934 ハーグ、オランダ
文化圏 オランダ
専門 チェリスト

1979年のバッハ 無伴奏チェロ組曲の録音で一躍脚光を浴び、古楽器演奏ブームの一端を担ったビルスマは、1934年オランダのハーグ生まれ。中堅どころという印象が強かったのですが、数えればもう70歳を超えていますから、もう老大家に数えるべき人物。

同市にある王立音楽院にて、ファン・ボームカンプ(Carel van Boomkamp)の下でチェロを学び、1957年に主席で卒業。二年後の1959年には、メキシコで開催されたパブロ・カザルス国際チェロ・コンクールで優勝を納めています。この賞について、日本人では、1963年に堤剛氏が優勝者に名を連ね、1968年には岩崎洸氏が3位に入っておりますのでご存知の方も多いことでしょう。

アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(現ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)の主席チェリストを6年勤めた後は、ソロ活動は勿論のこと、オルフェウス室内管弦楽団や自ら結成したL’Archibudelliという室内楽グループのチェロ奏者など多彩な活動を展開。一般に古楽器によるバロック時代の音楽のエキスパートとして知られていますが、実際には現代楽器も扱うそうです。公演や録音にはバロック期のみならず、19世紀以降の曲も多数あります。

このL’Archibudelliというグループについて一言すれば、ビルスマを中心にヴァイオリンのVera Beths、ヴィオラのJurgen Kussmaulといった古楽器演奏者が集まったもの。グループ名は「弓」と「ガット弦」との二つの言葉を合わせた造語とのこと。割合に自由なグループで、その時々の必要に応じて、メンバーの増減や入れ替えを行った様子。

ビルスマは自分の情念を感興にまかせて弾くといったスタイルでなく、かつて ― 例えばバッハの時代に ― チェロはどのように聴こえていたのだろうかという問題設定の下、楽譜解釈は勿論のこと、楽器の素材や奏法について研究を進めて、自らの演奏を決定して行きます。ビルスマらしい”個性”は中々判りがたいとも思いますが、現代の楽器にはないその音色、複雑に絡み合う声部のクリアーな響きなどは、比較的確かめやすい部分でしょうか。ビルスマ自身の発言からもそういったことに注意している様子が伺えます。学求的とてもいったアプローチについて、19世紀以来の演奏スタイルとは違う可能性を見いだす有効な手段とビルスマは考えているようです。

ビルスマは出身校のハーグ王立音楽院やアムステルダムのスヴェーリンク音楽院の他、様々な学校での教育活動にも熱心で、後輩の育成に長らく従事してきました。バッハ・コレギウム・ジャパンのチェロ奏者であり、ソリストとしても著名な鈴木秀美氏もビルスマに師事しています。


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やはり最初の一枚というと、ビルスマの名を一躍有名にしたバッハの無伴奏チェロ組曲がおすすめです。1979年と1992年の二種類の録音があり、どちらも評判の高い演奏ながら、新盤は空間に響く反響音を強く留めた録音。その点が狙いどころなのですが、好みも大きく分かれるところでは? 当方の趣味では旧盤を採ります。
ビルスマは古楽器によるバロック音楽の名手として、ブリュッヘンやレオンハルト、クイケンとも共演。バッハに限らず、ヴィヴァルディ、ボッケリーニとどれも興味深い演奏。
ロマン派の録音も意外に多く、ここではブルックナーを特に推薦しておきたいと思います。ビルスマが中心となっているL’Archibudelliという室内楽グループによる名演です。
その他テーレマン、ハイドン、モーツァルトと録音は数多くございます。ビルスマに興味を持たれましたら、弊サイトのAmazon.co.jp検索機能を便利にご活用ください。



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関連サイト

Conversation with Anner Bylsma(ビルスマとの対話):
www.cello.orgに掲載されている1998年のビルスマ・インタビュー記事(英語)。ビルスマの考えが端的に伺える良いインタビューと思います。大きく言って、バッハの演奏法には、19世紀後半から20世紀半ばまでのスタイルと、バッハの時代にどんな音楽が奏でられていたかを追求するスタイルとの二つの道があるとして、「自分は後者の道を選んだけれど、考古学者のようでその発見のプロセスは楽しいものだった」と述懐しております。
その他、「金属弦は好まない。ガット弦に限る。」ですとか、コンサートに於ける音量の拡大主義やヴィブラート多用の弊害など、興味深い話がさまざまです。

Sony Classicalのビルスマ紹介頁:
Sony ClassicalのL’Archibudelli紹介頁:
ソニー・クラシカルにあるビルスマ自身および彼が作った室内楽アンサンブルグループL’Archibudelliの紹介頁。略歴と同レーベルからの最新のディスコグラフィーの情報があります。

www.cellist.nlのMasterclasses Anner Bylsma:
若手チェリストの方のwebsite。数多くの写真で、ビルスマのマスタークラスを紹介。残念なことにクラスの模様についての記述はありません。

www.bylsmafencing.com(公式website?):
公式websiteと言っていいのでしょうか?ビルスマ唯一(?)の著作であるBach, The Fencing Masterの購入ができるサイトです。本の紹介は特にありませんので、この書籍販売のためのサイトのようです。本の内容の一端については、上述のインタビュー記事で知ることができます(試してみたところ、ちゃんと購入できました!)。

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