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ブダペスト弦楽四重奏団 :: Budapest String Quartet

ブダペスト弦楽四重奏団 :: Budapest String Quartet
生没年 結成 1917
解散 1967
文化圏 アメリカ(亡命)、ロシア
専門 弦楽四重奏団

ブラームス:弦楽四重奏曲全集/五重奏曲集のAmazonの商品頁を開く2008年11月末日注:ブダペストSQの名盤の一つブラームス:弦楽四重奏曲全集/五重奏曲集が再発売されております!
収録曲にはクラリネット五重奏曲とピアノ五重奏曲も。ワルター・トランプラー(Vc)、ルドルフ・ゼルキン(Piano)、デビッド・オッペンハイム(Clarinet)が参加の名演です。特に弦楽五重奏曲はブラームスの室内楽の大名曲。ぜひお手に取られんことを!

解散後50年が過ぎますが、ブダペスト弦楽四重奏団を、カルテットの最高峰に数えることに異存のある人は少ないと思います。

ブダペスト弦楽四重奏団は、数々の点でカルテットの歴史を変えたと評されます。従来のカルテットにない正確なアンサンブルや、第1ヴァイオリンばかりが突出せず、四人が均等に響き合うスタイルなどはよく指摘される事柄です。中には弦楽四重奏団がプロフェッショナルとして舞台の第一線で活躍できた最初の手本だという声もあります。

しかし、こういった事柄はなかなか証明しずらいものですし、長所でそれらだけなれば、いまさらブダペスト弦楽四重奏団の録音を聴く必要もないでしょう。今聞いても、なお、面白いのですから、コピーできない独自の何かがあるはずです。

ブダペスト弦楽四重奏団の黄金期のメンバーは、四人のロシア人。

  • ジョゼフ・ロイスマン(Josef Roismann 第1ヴァイオリン)
  • アレクサンダー・シュナイダー(Alexander Schneider 第2ヴァイオリン)
  • ボリス・クロイト(Boris Kroyt ヴィオラ)
  • ミッシャ・シュナイダー(Mischa Schneider チェロ)

ブダペストという名前とロシア人の結びつきはおかしなものですが、そもそもこの楽団は、三人のハンガリー人と一人のロッテルダム生まれのオランダ人で結成されました。創立メンバー時代から、拠点もブダペストから、ベルリンへと移り、欧州域内では確たる評判を築いていたそうです。

曲目や演奏法について四人のメンバーが平等に話し合うことや、在籍期間にかかわらず収入を均等割りとすることなど、この当時に定められたルールで、後々までカルテットの伝統となったものも多いそうです。その中には、余計なもめごとを起こさないため奥様・恋人の類は交流の輪に含めるべからずという面白い取り決めもあります。

その後のメンバーの入れ替わりで、1927年にヴァイオリンのロイスマンが第2ヴァイオリンとして加入。次にチェロのミッシャが加わり、ミッシャの弟アレクサンダー(愛称サッシャ)が続いて、1936年にはヴィオラのクロイトが参加。ついにロシア出身の四人組となりました。全員ユダヤ系だったため ― そもそも創立メンバー自体みなユダヤ系でした ―、当時のナチスの台頭を見て、アメリカに亡命。戦中・戦後はアメリカを拠点として、世界で活躍しました。

アレキサンダー・シュナイダーは、自ら楽団を設立して、指揮活動も行ったり、さまざまな音楽祭の創設に従事したりと多彩な人物です。ブダペストSQ以外の活動でも、ルドルフ・ゼルキンとのモーツァルトのピアノ協奏曲や若き日のグールドとの共演など、優れた記録がたくさん遺されています。

当時の録音技術の問題もあるでしょうが、ブダペストSQの音は、現在の基準から言うとやや固めの音。しかし、これは華美に流されない毅然とした姿勢を示しているようにも聴こえます。アンサンブルの機械的な精密さが指摘されることが多いのですが、それ以上に、時に情熱的に、時にユーモラスにと変化する多彩で活き活きとした表現力の方が重要でしょう。ブダペストSQの演奏ですと、そういった表現が恣意的でなく、自然なものとして聴こえてくるようにも感ぜられます。

最後にヤッシャ・ハイフェッツの言葉を挙げましょう。

「ロシア人は、一人でいればアナーキスト。二人揃えばチェスを始め、三人寄れば革命になる。しかし、四人集えば、ブダペストだ。」



L4W PickUp!

ブダペストSQは、古典派、ロマン派の伝統的音楽から、現代音楽まで幅広く演奏しています。定評があるのは、モーツァルト、 ベートーヴェン、そしてロマン派のシューマン、ブラームスらの録音でしょう。特に、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集が素晴らしいと思います。しばらく絶版でしたが、漸くSONY Classicalが再販を始めました!!この機会に未聴の方は、ご検討されてはいかがでしょうか?

その他ドビュッシーやラヴェル、バルトークの録音などにも優れたものが多くあります。下にも一つ挙げましたが、マイナー・レーベルBridgeからでているLibrary of Congressシリーズでも、埋もれていた名録音がいろいろと楽しめます。

なお、本稿を書くのに参考にしましたが、カルテットの唯一の伝記『Con Brio』は、読み物としても、大変面白いもの。データもかなり詳細です。英語もそれほど難しくないので、勉強がてらに読むことにもお奨めです。


CD PickUp!


DVD PickUp!

この演奏家に関するDVDのご紹介はありません。


書籍 PickUp!



関連サイト

SONY CLASSICALのWebsite:
NAXOSレーベルのwebsite:
SONY ClassicalとNAXOSそれぞれの紹介頁です。情報量はそれほどありません。やはりブダペスト弦楽四重奏団については、伝記の『Con Brio』が一番良いソースです。

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