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第二回:クラシック音楽のジャンルがややこしい!〜 19世紀後半基準の一覧表です

さて、クラシックを聴き始めた皆様へ の第二回。

どこから話を進めて行くか、なかなか難しいところですが、とりあえずいろいろある曲目を知ってみるのは良いことかと本日の記事を書きました。

日本では交響曲ないしはピアノ曲が突出して人気のあるジャンルのようですが、作曲家はその他もさまざまなジャンルの曲を書いていて、これが当たり前のことながら交響曲やピアノ曲に劣らず様々な名曲の宝庫となっています。

バッハ、モーツァルト、べートーヴェン、ドビュッシー、ラフマニノフetc etc好きになった作曲家はさまざまでしょうが、その作曲家のことを知る・・・なんて言い方ですとお勉強臭いですが、それはもう単純に、その作曲家の名曲をもっと聴きたい!!という希望をかなえる上でも、どんなジャンルがあるのか?という知識があると便利です!

これは演奏家を味わうにも同じことで、例えばピアニストがソロの時、協奏曲の時、室内楽、歌曲の時で、どんな弾き方をするのだろう・・・などといった興味でいろいろ聴いてみると、また違った発見があると思います。

*****

下に一覧表にして試みたジャンルの説明ですが、実はこれには時代によって、さまざまな異動があります。全てを説明するのはスペースとしても、私の能力としても到底できないことですし、最初にちょっと知っておく知識としては、かえって細かくなりすぎるとも思います。

そこで、いまでも19世紀の曲がやっぱり一番人気があるでしょうから、大体19世紀後半にはこういうコンセンサスになっただろうというイメージで作りました。

もっと古い時代の音楽を聴いたり、現代音楽を聴くと、いや19世紀の音楽を聴いていても、この表では説明し切れないものが出てきます。これは取りあえずの型としてさらっと眺めていただいて、おいおいいろいろな曲を聴かれる中で皆様で修正されていけば良いのかなと思います。また、CDショップの並びを考慮して、今ひとつ、学術的ではないところもありますが、その点ご容赦ください。

言葉だけではなんのことやらでしょうから、視覚的にもイメージしやすいようにYouTubeで参考の曲を探してリンクしてあります。結構な分量ですので、必要がございましたら、ブラウザーのブックマーク/お気に入り機能等々ご活用ください。

では早速どうぞ!

クラシック音楽
Classical Music

器楽曲
Instrumental Music
声楽曲
Vocal Music
楽器を演奏した音から成る曲です。歌手・合唱団の歌を伴っている場合も、楽器の音が主となっているもの。
歌手や合唱団など人の歌う歌を主とした曲。

管弦楽曲(オーケストラ曲)
Orchestral Music

室内楽曲
Chamber Music
歌曲 オペラ・オラトリオ 宗教曲
交響曲
Symphony
協奏曲
Concerto

その他の管弦楽曲

ピアノ曲 ヴァイオリン曲・チェロ曲 弦楽合奏曲 その他の室内楽曲 もっと説明を見る
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管弦楽曲(オーケストラ曲)
Orchestral Music
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様々な楽器が集まって大規模な合奏をすることでできている曲。今時のオーケストラだと100人くらいの規模。数十名程度のオーケストラもあって室内管弦楽団(Chamber Orchestra)とも言われます。
交響曲
Symphony
協奏曲
Concerto

その他の管弦楽曲

典型的には、アレグロ→緩→メヌエットかスケルツォ→アレグロの四楽章構成で作られた大規模な管弦楽曲・・・と言われていますが、この点は、必ずしもそうとも言えないようです。

歌を伴ったり、3楽章だったり、5楽章だったりと、「作曲家が交響曲と呼べばそう」と言えなくもないです。

いろいろ聴いているうちに、「これは交響曲だなぁ」という感覚はなんとなく掴めるかと思います。

独奏(ソロ)楽器を伴った管弦楽曲。独奏者(ソリスト)の演奏が終始オーケストラと対比されて、目立って聴こえる曲。

独奏者は一人が基本ですが、複数の独奏者を組み合わせた協奏曲もあります。

独奏楽器は、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、フルート、トランペットとなんでもあります。

作曲家がさまざまな呼称を作っていますが、つまるところ「その他もろもろ」くらいに思って良いかなと思います。

なお、前奏曲や序曲は元々オペラや劇の幕開けの音楽ですが、特に劇と関係なしに曲の形式にもなってます。

 

例1.普通の交響曲
モーツァルト 交響曲第41番《ジュピター》

例1.モーツァルト ピアノ協奏曲 第24番 K491 例1.交響詩
シベリウス《フィンランディア》
例2.合唱を伴った交響曲
べートーヴェン 交響曲第9番
例2.べートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 例2.交響組曲
リムスキー=コルサコフ《シェヘラザード》
例3.交響曲なの?と思われ兼ねない微妙な交響曲
マーラー 交響曲第8番
例3.ハイドン トランペット協奏曲 例3.劇伴音楽・伴奏曲
チャイコフスキー《くるみ割り人形》
  例4.ヴァイオリンとチェロのための協奏曲
ブラームス 二重協奏曲 Op.102
例4.変奏曲
ブラームス《ハイドンの主題による変奏曲》
  例5.協奏曲風の作品
ラフマニノフ パガニーニの主題によるラプソディー
例5.序曲・前奏曲
J.シュトラウスII世 オペラ《こうもり》序曲


室内楽曲
Chamber Music

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19世紀以降は、ブルジョワ家庭のちょっとした室内で演奏できる規模という意味になったようです。よって、演奏者は1人から多くて10人程度といったところでしょうか。

楽器も編成もたくさんの種類があって、また曲のスタイルもたくさんあります。

CDショップの棚は、主役の楽器ごとにまず分かれ、それぞれの楽器ごとにソロ→デュオ→トリオ・・・と並ぶのが通常でしょうか。(例:ピアノ独奏曲、ピアノ三重奏曲、、、ヴァイオリン独奏曲、ヴァイオリン・ソナタ、弦楽三重奏、、、、)。

なお、合奏の呼び方の日本語は簡単で、二重奏、三重奏・・・と数字だけ変わります。英語だと、一人 ソロ Solo、二人 デュオ Duo、三人 トリオ Torio、四人 カルテット Quartet、五人 クインテット Quintet、以降セクステット Sextet、セプテット Septet、オクテット Octetまで知っていれば実用上問題ないと思います。

ピアノ曲 ヴァイオリン曲・チェロ曲 弦楽合奏曲 その他の室内楽曲

形式はソナタ、前奏曲、夜想曲となんだかんだと多いものですが、これは別にピアノ特有形式ではありません。

ピアノだけの曲の場合、独奏曲、複数のピアノ奏者による連弾曲(ピアノそのものは1台から数台まで)。

その他にはピアノと弦楽合奏が合わさったジャンルがメジャーです。これは全体の奏者の数で呼び名が変わります。

ピアノ+弦楽器二つ=ピアノ三重奏曲

ピアノ+弦楽器三つ=ピアノ四重奏曲

という感じです。

ヴァイオリンとチェロに関しては、独奏曲は無伴奏○○と名づけた曲が結構目立ちますが、これは「伴奏がない=ソロですよ」ということですから無伴奏という言葉は、他の楽器にも使われます。

ピアノと組んだソナタ形式の曲に関して、ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタと呼ばれますが、これは独奏曲ではなく、ピアノとのデュオです。

三人以上の場合は、弦楽○重奏のジャンルに数えられると思っていいと思います。つまり、ヴァイオリン三重奏とか、チェロ四重奏といったジャンルはないです。

 

弦楽器のみで構成された合奏曲です。

弦楽三重奏〜八重奏までが大半です。

通常、

ヴァイオリン+ヴィオラ+チェロ=弦楽三重奏

ヴァイオリン2+ヴィオラ+チェロ=弦楽四重奏

です。弦楽五重奏はヴィオラかチェロどっちかが二つになって、後はいろいろなパターンがあります。

 

他にメインとなる楽器は、クラリネット、フルートその他いろいろとあります。

楽器のジャンルは、鍵盤楽器、弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器などあって、CDショップの配列もトランペット、トロンボーンと分けずに木管楽器とひとくくりになっている場合も多いです。

合奏の構成はかなりまちまちです。

例1.べートーヴェン ピアノ・ソナタ第17番《テンペスト》 例1.バッハ 無伴奏ヴァイオリン組曲 例1.べートーヴェン弦楽四重奏曲Op.131 例1.ブラームス クラリネット五重奏曲
例2.ピアノ曲のワルツ
ショパンのワルツ Op.64-1
例2.バッハ 無伴奏チェロ組曲 例2.モーツァルト 弦楽五重奏曲 例2.モーツァルト フルート四重奏曲
例3.シューベルト ピアノ・トリオ No.1 例3.フランク ヴァイオリン・ソナタ 例3.ブラームス 弦楽六重奏曲 例3.トランペットとピアノ
ジョリヴェ トランペットとピアノのためのコンチェルティーノ
例4.シューマン ピアノ五重奏曲 例4.ドビュッシー チェロ・ソナタ 例4. モダーンな弦楽四重奏曲
ラヴェル 弦楽四重奏曲
例4.クラリネット、ヴァイオリン、ピアノ
バルトークの《コントラスツ》


声楽曲
Vocal Music
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歌手や合唱団など人の歌う歌を主とした曲。
歌曲 オペラ(楽劇)・オラトリオ 宗教曲

歌手一人にピアノ伴奏やオーケストラ伴奏がついたものが通常です(複数の歌手のケースはまずないと思います)。

宗教系は宗教曲として分かれているので、恋愛や人生の悲哀を歌ったものが多いです。

ドイツの民謡を源とする歌曲はリートと言われます。様々な国でスタイルや呼び名は異なりますが、あまり気にせずとも良いようです。

芝居系と言った方がわかりやすいかも!

オペラはいわゆるオペラ。

オラトリオは芝居を伴わずにコンサート形式でやるものですが、歌手、合唱団、オーケストラが入るのはオペラと一緒です。 

オラトリオは宗教的な題材もあれば、そうでないもの(=世俗的)もあります。

宗教といっても西洋音楽なのでキリスト教ですが、歌のテキストに聖書を使ったものがこれです。

ミサ曲、レクイエム、その他キリスト教の典礼用のものですが、現在は一般的コンサートで普通に演奏されます。

時代が下るごとに曲調も世俗的になったりしています。

例1.典型的なリート
シューベルト 歌曲集《冬の旅》から《お休み》
例1.ドイツのオペラ
モーツァルト《魔笛》
例1.バッハ ミサ曲ロ短調
例2.オーケストラ伴奏の歌曲
マーラー《亡き児を偲ぶ歌》
例2.イタリアのオペラ
ヴェルディ《椿姫》
例2.モーツァルト《レクイエム》

例3.オペラのアリアですが、特別に!オッフェンバッハ《ホフマン物語》から by パトリシア・プティボン

例3.オラトリオ
ヘンデル《メサイア》
例3.ヴェルディ《レクイエム》



好きになりそうな曲、作曲家、ジャンルが見つかりましたら、Top頁の検索機能を使っていろいろ探してみてください!

気になる演奏家などのご質問があれば、ブログ CVLTVRA ANIMI PHILOSOPHIA ESTでエントリー内容は気にせず随時ご質問ください(お返事遅れるかも知れませんが、その際はご容赦を!)。

ではまた!





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