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| ドラマ『結婚できない男』名曲選! vol.1|クラシック音楽名盤,名作紹介|Look4Wieck.com

クラシック音楽の名盤,CD,DVDのおすすめ

いろんなところでクラシック

ドラマ『結婚できない男』名曲選! vol.1

2006年放送のコメディ・ドラマ『結婚できない男』

昨今にはめずらしく、ストーリーも言葉遣いも比較的上品で、どこかほっとしながら楽しんだ方も多かったのではないでしょうか?

阿部寛の演じる主人公桑野はクラシック好きの建築士。愛用のONKYOデジタルアンプで、夜な夜な自ら指揮しながら聴き入る姿に、こちらも思わず共感を覚えました。

さて、ドラマのところどころで使われていたクラシックの名曲ですが、そこから幾つか選んで名盤ご紹介いたします!

(2007.12.31注:番組の全てのクラシック音楽使用曲と放送回・場面の関係をお知りになりたい場合は、こちらの記事 ドラマ『結婚できない男』 − クラシック音楽使用曲のまとめをご覧下さい。)

まずはもっとも頻繁に使われた二曲。下に挙げる二枚は、ともに実際のドラマで使用された録音です。この番組で最初に流れたクラシック音楽は牧歌的な曲でマーラーの交響曲第5番の最終楽章。その後、「どんどん!だんだん!」と始る激しい曲に、桑野が微妙な指揮ぶりで陶酔していたのはショスタコーヴィチの交響曲第5番

マーラー 交響曲第5番
ハイティンク指揮ベルリン・フィル
国内盤
輸入盤は第4番とセット


ハチャトゥリアン《ガイーヌ》&ショスタコーヴィチ:交響曲第5番&
A.ドラティ指揮 / ロンドン交響楽団(ハチャトゥリアン)
S.スクロヴァチェフスキ / ミネアポリス交響楽団 (ショスタコーヴィチ)
国内盤


マーラーの5番はヴィスコンティの『ヴェニスに死す』で、第4楽章の豊麗なアダージェットが使われたことでも有名です。

自分はやはり作曲家ショスタコーヴィチとの親交も厚かったムラヴィンスキーで聴いてしまいます。日本公演時の質の良い録音がAltusから出ています!

ショスタコーヴィチ 交響曲第5番
ムラヴィンスキー指揮レニングラードPO
国内盤

交響曲では、他に

  • モーツァルト 交響曲第41番 『ジュピター』 第1楽章
  • ベートーヴェン 交響曲第7番 第1楽章
  • ドヴォルジャーク 交響曲第9番 『新世界より』 第4楽章

などが挙げられるでしょう。

ベートーヴェンの第7番は、『のだめカンタービレ』で一躍のヒット曲。『新世界』も比較的耳にする機会が多いものです。そこで、ここではモーツァルトに注目したいと思います。

モーツァルトの交響曲も名曲が多くありますが、近年セット物がお求めやすくなっており、単品を一枚一枚買い足すよりも、結果的には出費も少なくすむかと思います。

モーツァルトの定番指揮者と言えば、伝統的ながらも硬すぎないカール・ベーム、そして、端整でまっすぐなジョージ・セルに、ともに『ジュピター』を含むセットがあります。

モーツァルト後期6大交響曲集
ベーム指揮ベルリン・フィル
国内盤


George Szell Plays and Conducts Mozart [Box set]
輸入盤Limited Edition


ジョージ・セルのセットは、交響曲では28,33,35,39,40,41番を収録。他にもセレナーデや協奏曲、自らピアノを受け持ったヴァイオリン・ソナタなどさまざまなジャンルを収めた10枚組です。セルのファンには言うに及ばず、これからモーツァルトを聴きはじめる方にもお薦めでしょう。

他にモーツァルトの名高い指揮者では、優美に歌うブルーノ・ワルターを忘れるわけには参りません。時に独特なアーティキュレーションも、段々と慣れてしまうと、あえて「それで聴きたい」と思わされるのは、巨匠ならではの魅力でしょうか?

残念ながら、ワルターのセットは、現在在庫切れのようですセットを薦めた手前、おかしい物言いですが、単品は多く出ておりますので、ご興味のある方は、弊サイトのAmazon Classical Search β頁をお試しください。

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最後になりますが、Look4Wieck.comが特にご推薦したい録音を!

Krips Mozart The Great Symphonies No.21-41
輸入盤


まったく個人的意見なのですが、『ジュピター』終楽章の壮麗なフガートで、私にしっくりとくるのは今のところ上に挙げたベームとこのクリップスです(こういうものは、ほんと好きずきではありますが・・・)。

さて、このクリップスのモーツァルトには、グレン・グールドの著作に、すばらしい推薦の言葉がありますので、それを引用して、締めくくりとしたいと思います。

(クリップスは)今日最も過小評価されている指揮者です。特に彼のモーツァルト解釈はまったく魔法のようです。(中略)この演奏から誰もが受けるのは、バランスに関するあらゆる判断、強弱に関するあらゆる配慮が必然的で、このテンポで聴くことしか考えられないという印象です。
私は取り立ててモーツァルトの音楽が好きな人間ではありません。しかし、クリップスの指揮で聴くと、あらゆる不満があっさりと消えてしまいます。

『グレン・グールド発言集』 みすず書房 p.49-50

この小文が、みなさまのお役に立てれば幸いです。
それでは!次回もご期待ください。

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