二ノ宮知子『のだめカンタービレ』(リンク先は第一巻)を題材に、Look4Wieck.comのおすすめ名盤・名著をご紹介しております。すっかり出遅れておりますが、それもまた弊サイト流!
この頁は第一巻の後半で、Lesson4〜6の四曲を取り上げます。
では、早速!
******
二ノ宮知子『のだめカンタービレ』第1巻 曲目Index
Look4Wieck.comが選ぶ、迷ったときのおすすめ名盤《前半》
- 扉絵の楽譜) ラヴェル:《ボレロ》
- Lesson1) ヴェルディ:歌劇《マクベス》
- Lesson1) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15
- Lesson1) ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番《悲愴》Op.13
- Lesson3) モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448
《後半》
- Lesson4) ショパン:夜想曲(ノクターン)第2番 Op.9-2
- Lesson4) ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調《春》Op.24
- Lesson4) ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21
- Lesson5) モーツァルト:歌劇《魔笛》 K.620
◎フレデリック・ショパン:夜想曲(ノクターン)第2番 Op.9-2
Lesson4 峰とぶつかった時に、のだめが落とした楽譜の曲
おすすめ名盤:
輸入盤CD リヴィア・レヴ独奏 ショパン:夜想曲集(全21曲)
ショパンの夜想曲と言えば、A.ルービンシュタインの名盤を挙げるところですが、ルービンシュタインはまたご紹介の機会があると思います。この度は、ハンガリーの女性ピアニスト リヴィア・レヴ Lívia Rév のやさしくて、どこからともなく詩情が漂う演奏で!
CD S.フランソワ独奏 ショパン:ノクターン&プレリュード集
自由な、即興的なスタイル。しかし、時に走ろうと、少しつまずこうと、音楽が息づいている感覚はサンソン・フランソワならではのものです。
おすすめ名著:
小坂 裕子著『作曲家◎人と作品 ショパン』
音楽之友社の作曲家◎人と作品シリーズは、伝記・主要作品紹介・作品目録と安価でしっかりした内容で、おすすめです。ショパンをいろいろ聴き進めるのに、大変役に立つと思います。
◎ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調《春》Op.24
Lesson4 峰がのだめに伴奏をお願いする曲
おすすめ名盤:
輸入盤CD W.シュナイダーハーン(Vn)&W.ケンプ(P) ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
名演が多くて埋もれがちですが、このケンプとシュナイダーハーンは、なかなか面白い演奏です。全体の枠組みは崩さずに、ちょこちょこっと変わったことをしています。ピアノもよく聴くと楽しくて、決して伴奏という脇役とは言いがたいものです。輸入盤で安価なので全曲盤と致しました。
輸入盤CD A.ブッシュ(Vn)&R.ゼルキン(P) ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ No.3, 8《春》&9《クロイツェル》
人気の名演は右に出ていると思いますので、もう一つ忘れられがちな名演を!古い録音ですが、ぜひ。Naxosから安価で手に入りやすくなりました、アドルフ・ブッシュとルドルフ・ゼルキンのデュオ。ブッシュの素朴な音による《春》など、今はどこにも聴けない類いの音で、ほんとうに素晴らしいです。
おすすめドキュメント:
DVD B.モンサンジョン制作《アート・オヴ・ヴァイオリン》
ベートーヴェンの著作はご紹介することが多くなるとおもいますので、ここでドキュメントDVDの名作をご紹介。往年巨匠の映像を掘り起こし、ヒラリー・ハーンやイヴリー・ギトリス、メニューイン、パールマン他が、それぞれ個性的にコメント&解説をしていきます。ヴァイオリンがもっと好きになる傑作です。
◎ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21
Lesson4 「今日はヴィエラ先生の新作で、ベートーヴェン・ナイトだ!」
おすすめ名盤:
輸入盤CD アンドレ・クリュイタンス指揮 ベートーヴェン:交響曲全集(5枚組)
第二次戦後のベルリン・フィルが初のベートーヴェン交響曲全集録音に選抜した指揮者がこのフランスの指揮者アンドレ・クリュイタンス。1957〜60年の録音ですが、音質にはなんの問題もなし。今やまったく顧みられない録音ですが、さっそうとした躍動感が素晴らしい全集。価格もリンク先ご覧の通り、驚くほどの安価です(新譜1〜2枚分)。騙されたと思って、ぜひお試しください!この交響曲第1番に限らず、3番でも7番でもなんでも、クリュイタンスとベルリン・フィルの作る響きのバランスの良さ、細やかさ、鮮やかさはびっくりするほど気持ちよいものです!
輸入盤CD アーノンクールのベートーヴェン名演集(14枚組) 全交響曲・協奏曲
いわゆるピリオド奏法をベートーヴェンに大胆に取り入れた最初期の試み。オーケストラは現代楽器を用いていますが、古楽演奏が増えたいまでも、もっとも刺激的な録音でしょう。この14枚組は、交響曲・協奏曲(ピアノ、ヴァイオリン、三重協奏曲)を全曲に、《ミサ・ソレムニス》、《プロメテウスの創造物》、序曲集等集めた豪華なセット。リンク先、Amazon頁では判り難いですが、輸入盤です。
おすすめ名著:
ニコラウス・アーノンクール著『古楽とは何か―言語としての音楽』
上の録音のアーノンクールの主著。古楽とはなにか?を考える主要文献。アーノンクールの企図が、決して、変わった響きやイントネーションを楽しもうといったものではないことが判り、興味深い一冊です。
◎ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト:歌劇《魔笛》 K.620
Lesson5 千秋の元彼女 彩子が主役の座を奪われた曲
おすすめ名盤:
DVD コヴェント・ガーデン2003ライヴ モーツァルト:歌劇《魔笛》
夜の女王はD.ダムラウが演じます。歌もすばらしいですが、演技力もすごい!メルヘンチックな要素がなく、豪華なセットのままに、思いきりシリアスに振った演出。これはこれで極北です。指揮はコリン・ディヴィス。活きの良さが、すっかり劇的な重厚さになりました。
輸入盤DVD チューリヒ歌劇場2007年ライヴ モーツァルト:歌劇《魔笛》
輸入盤ですが、英語字幕で楽しめます。指揮はアーノンクール。交響曲でアーノンクールが苦手だった方には、声楽やオペラ作品でぜひお試しを。劇的で面白いことが殆どです。ここではモダーンな舞台装置で、シリアスかつちょっとクールなユーモアを混ぜた不思議な出来具合。キャストは、エレナ・モスクの夜の女王、ドロールのパパゲーノ、ジュリア・クライターのタミーナ等。
おすすめ名著:
荒井 秀直著『オペラ対訳ライブラリー モーツァルト 魔笛』
《魔笛》も台詞のカット上演が多い出し物ですが、そこが判らないと、作品世界がつかめないことが多いです。私もこれを読んで、初めて納得したことが多々。。。これがあれば、安価な輸入盤にも手をだせますし、ぜひご一読を!
のだめ第一巻についての、Look4Wieck.comのおすすめ名盤・名著はご覧いただいた通りです。如何でしたか?
既に21巻まで、出ておりますので急ピッチで追いつくよう尽力して参ります!タイムリーなご購読には、RSSが便利です。
では、また次回!
Related Articles: